カチン諸語

ジンポー語
概要

ジンポー語(またはカチン語)は、ミャンマー北部(カチン州とシャン州北部)、中国雲南省(徳宏傣族景頗族自治州)、インド北東部(アッサム州とアルナーチャル・プラデーシュ州)などで話される言語です。同言語は、ミャンマーの8つの主要民族の1つであるカチン人の主要言語であり、また、中国の55の少数民族の1つである景頗族の主要言語でもあります。ミャンマーのカチン人は言語的に多様な民族であり、相互に通じない様々な言語を話します。ジンポー語は、この言語多様性を示すカチン人の間で共通語としても用いられています。そのため、ジンポー語は「カチン語」という名称でも知られています。ジンポー語の話者人口はミャンマーで63万、中国で4万、インドで5千程度と推測されます。ジンポー語は、系統的にシナ・チベット語族チベット・ビルマ語派に属し、中国語、ビルマ語、チベット語、カレン語、羌語、西夏語などを含む、250以上の言語と共通の祖先を有しています。ジンポー語はこの語族の様々な語支・語群に見られる特徴を持つため、この語族の「言語十字路」に位置する言語(Benedict 1972)や、この語族の下位語群を結びつける「繋聯けいれん言語」(西田1960)など呼ばれ、注目されてきました。

音と文字

多くの東南アジア大陸諸語と同じく声調があり、意味の区別に音の高低が重要な役割を果たします。現在使用されている正書法はローマ字によるもので、19世紀末に米国浸礼教会のオーラ・ハンソン(Ola Hanson)により考案されました。声調や声門閉鎖音(日本語の「っ」のような音)は正書法では書かれません。(以下、< >は正書法、/ /は音韻を表します。)

母音:

<a e i aw u ai au oi wi>
/a e i o u ə ay aw oy uy/

子音:

<p b hp t d ht ts z chy j k g hk s sh m n ng r l w y>
/p b ph t d th ts dz c j k g kh ʔ s ɕ m n ŋ ʔm ʔn ʔŋ r l ʔr ʔl w y ʔw ʔy/

声調:

/à/(低下降)、/a/(中平)、/á/(高平)、/â/(高下降)
語形成

新しい語を作る主な方法には、複合(語と語を合わせる)、重複(語の一部を繰り返す)、接辞付加(接辞を付ける)、転換(語形はそのままで品詞を換える)などがあります。(以下の表記は、正書法によります。)

複合: shăta「月」shu「蛙」mayu「呑む」「月食」
重複: lăwan「速い」lăwan wan「速く」
接辞: sha「食べる」shat「飯」
転換: lăta「手」「選ぶ」
文法

語順は、基本的に、主語・目的語・述語の順です。

ngai shat sha ai.
食べた
「私はご飯を食べた」

文中での主語と目的語以外の名詞句の役割は、基本的に、格助詞を用いて示されます。格助詞には、hpe「~を」、kaw「~に」、hta「~に」、de「~へ」、kaw na「~から」、hte「~で」、a「~の」、na「~の」などがあります。

nta kaw ngai lăkung hte shat sha ai
食べた
「家で私はスプーンでご飯を食べた」

否定辞n「~ない」は動詞の前に現れます。

shi myen laika n chye ai
ビルマ 文字 ない 知る
「彼はビルマ文字を知らない」
語彙
人称 ngai「私」、nang「あなた」、shi「彼・彼女」、an「私たち2人」、nan「あなたたち2人」、shan「彼ら2人」、anhte「私たち」、nanhte「あなたたち」、shanhte「彼ら」
指示 ndai「これ」、dai「それ」、wora「あれ」(話者と同じ位置を指して)、htora「あれ」(話者より高い位置)、lera「あれ」(話者より低い位置)
疑問 hpa「何」、kădai「誰」、găra「どこ」、găloi「いつ」、găde「どれくらい」、găning「どのように」
数詞 lăngai「1」, lăhkawng「2」, măsum「3」, măli 「4」, mănga「5」, kru「6」, sănit「7」, mătsat 「8」, jăhku「9」, shi「10」, hkun「20」, lătsa 「100」
親族 nu「母」、wa「父」、hpu「兄」、na「姉」、nau「弟、妹」、sha「子供」、ji「祖父」、dwi「祖母」、shu「孫」
身体 baw「頭」、myi「目」、na「耳」、ladi「鼻」、n-gup「口」、nten「唇」、shăbyi「頬」、myi man「顔」、du「首」、hkum「体」、kan「腹」、lăta「手」、lăgaw「足」、mun「体毛」、kăra「髪の毛」、myi prwi「涙」、sai「血」、nra「骨」、shan「肉」、măsin「肝」、sălum「心臓」、myit「心」
動植物 u「鳥」、wa「豚」、nga「牛」、nga「魚」、gwi「犬」、lănyau「猫」、gumra「馬」、shăraw「虎」、tsap「熊」、yu「ネズミ」、u hka「カラス」、ji grawng「蚊」、ji nu「ハエ」、shu「蛙」、shan「鹿」、hpun「木」、tsing「草」、nampan「花」、kăwa「竹」、namsi「果物」
色彩 hpraw「白い」、chyang「黒い」、hkyeng「赤い」、tsit「緑の」、htoi「黄色い」、mut「青い、灰色の、茶色の」
あいさつ

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などは基本的に用いられません。代わりに「元気ですか」「ご飯食べましたか」「どこへ行くんですか」などが用いられます。

kaja ai i「元気ですか」
shat sha ngut sai i「ご飯を食べましたか」
n sha shi ai「まだ食べていません」
gara de sa na rai「どこに行くの」
chyeju kaba sai「ありがとう」
n ra ai「どういたしまして」
sorry「ごめんなさい」
bai hkrum ga「また会いましょう」

(倉部慶太)

ロンウォー語
概要

ロンウォー語は、ミャンマー北部(カチン州、シャン州北部)と中国雲南省(徳宏傣族景頗族自治州)に居住するカチン人の構成民族の一つロンウォー人が話す言語です。中国では浪速(ランスー)語と呼ばれます。カチン州では、ロンウォー人が話す言語の中で最も優勢なラウンビッ=ダゴッ方言が標準的なロンウォー語とみなされます。この他にもいくつかの方言が確認されています。ロンウォー語の話者人口は合計で約10万人と言われていますが、正確なデータはありません。 ロンウォー語はシナ・チベット語族チベット・ビルマ語派に属し、ラチッ語やツァイワ語と極めて近い関係にあります。

音と文字

ロンウォー語には声調の区別があり、音の高低が意味の区別において重要な役割を果たします。

現在使用されている正書法はローマ字によるもので、ロンウォー人の学者であるルカ=ラホウン=ホンルム(Luka Lahhung: Hhao” Leim”)によって考案され、1972年に政府の認可を得たものです。ジンポー語正書法に改良を加えてロンウォー語の表記に適応させたものであり、音節末の記号で声調と声門閉鎖音の有無を表します。(以下、<>は正書法、//は音韻を表します。)

頭子音(子音連続を含む):

<b p ph d t th z zh x j jh c g k kh 無表記 v f s sh q qh(hh) h m mh n nh ny nyh ng ngh r rh l lh y yh w>
/p p’ t t’ ts ts’ tsʰ tʃ’ tʃʰ k k’ ʔ v f s ʃ ɣ x h m m’ n n’ ɲ ɲ’ ŋ ŋ’ r r’ l l’ j j’ (0)/
<by py phy gy ky khy my myh>
/pj p’j pʰj kj k’j kʰj mj m’j/

‘の付いた子音に後続する母音は、声帯の緊張を伴って発音されます(きしみ音)。

母音(+末子音):

< i e a oe au o u >
/ i e a ø au o u /
< ai aui ui >
/ aj auj uj /
< am eim >
/ am øm /
< ab >
/ ap /
< in an >
/ in an /
< id ad >
/ it at /
< ae ang aung ao ung >
/ auŋ /
< ag aug ug >
/ ak auk uk /
< e,;’ a,;’ ø,;’ o,;’ >
/ øʔ /

記号,;’を併記したものについて、どの記号が用いられるかは声調によって決まります。次項参照。

声調(母音がaの場合を例に):

/ a aj am an ap at ak /
降声調 /F/ < a ai am an ang ab ad ag a, >
低声調 /L/ < a: ai: am: an: ang: ab: ad: ag: a; >
高声調 /H/ < a” ai” am” an” ang” ab’ ad’ ag’ a’ >

弱音節:通常の音節より短く発音されます。声調記号なしに次の音節に続けて書かれます。

語形成

新しい語を作る主な方法には、複合、重複、接辞付加などがあります。(以下の表記は、正書法によります。)

複合: qo,「鶏」sho:「肉」qo, sho:「鶏肉」
qid「水」laung「熱い」 qid laung「湯」
重複: lam「温かい」lam lam (za:)「温かく」
接辞付加: phyu「白い」aphyu「白いもの」
bai:「姉」bai: mo”「一番上の姉」
文法

語順は、基本的に、主語・目的語・述語の順です。

ngo zo zo”.
食べた
「私はご飯を食べた」

文中での主語と目的語以外の名詞句の役割は、基本的に、格助詞を用いて示されます。格助詞には、re「~を」/「(時間)に」、mae「(場所)に、で」、khyo「(場所)へ」、mae”「~から」、khyo”「(場所)を通って」、we’「~と、(道具)で」などがあります。

yham mae ngo zuin” we’ zo zo”.
食べた
「家で私はスプーンでご飯を食べた」

否定辞 ma-「~ない」は動詞の前に現れます。

yao: myan tung” maba
ビルマ 文字 ない.知る
「彼はビルマ文字を知らない」
語彙
人称 ngo「私」、nyhao:「私とあなた」、nao「あなた」、yao:「彼・彼女」、ngo nhaung”「私たち(聞き手を含まない2人以上)」、nyhao: nhaung”「私たち(聞き手を含む3人以上)」、nao nhaung”「あなたたち」、yao: nhaung” / yao: bam「彼ら」
指示 ce: ru / ce「これ」、ai: ru / ai「それ」、thoe: ru / thoe「あれ」(水平方向)、qho” ru「あれ」(上方)、mho” ru「あれ」(下方)、ce: / ce: jo, qo「ここ」、ai: / ai: jo, qo「そこ」、thoe: / thoe: jo, qo「あそこ」(水平方向)、qho:「あそこ」(上方)、mho:「あそこ」(下方)
疑問 pe”「何」、khag’ / khoyaug「誰」、khai: / kho jo, qo「どこ」、khonhae”「いつ」、khonho”「どれくらい」、khoru:「どのように」
数詞 da「1」、shid’「2」、sam「3」、byid「4」、ngo”「5」、khyaug’「6」、nhad’「7」、 she’「8」、gug「9」、daxe「10」、shid’ xe「20」、dayo「100」
親族 (a)myhi”「母」、(a)pho”「父」、(a)mao:「兄」、(a)bai:「姉」、(a)nhaung:「弟、妹」、zo:「子供」、(a)phug’「祖父」、 (a)phyid’「祖母」、myid:「孫」、lao「夫」、myi:「妻」
身体 au:(lam:)「頭」、myo,「目」、no:「耳」、nho「鼻」、nhad’「口」、nhad’ qid「唇」、ba qae「頬」、 myo, khung:「顔」、lang zang:「首」、gaung「体」、vae:(dug:)「腹」、lo,「手」、khyid「足」、mug’「体毛」、xae 「髪の毛」、ngug byid「涙」、sa:「血」、shoqid:「骨」、sho:「肉」、sang:「肝」、nhag’lam:「心臓」、myid 「心」
動植物 ngho’「鳥」、vo,「豚」、nung: jaung「牛」、ngo:「魚」、lakha:「犬」、lanyhau:「猫」、myang:「馬」、 zoloo:「虎」、voem「熊」、gyu,「ネズミ」、kano,「カラス」、kyang:「蚊」、yao khaung:「ハエ」、po: haung 「蛙」、shocid’「鹿」、sag’ gae「木」、myo, gae「草」、pin:「花」、vo:「竹」、(a)shi:「果物」
色彩 phyu「白い」、no,「黒い」、ne「赤い」、nyug’「緑の」、bo”「黄色い」
あいさつ

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などは基本的に用いられません。代わりに「元気ですか」「ご飯食べましたか」「どこへ行くんですか」などが用いられます。

qao” na: (ra”) i”「元気ですか」
zo zo: va” i”「ご飯を食べましたか」
mazo: shi:「まだ食べていません」
khokhyo ye: nae”「どこに行くの」
je” ju” qi: va”「ありがとう」
khyam” sa byid: la,「ごめんなさい」
dam: qhug’ (ge)lang:「また会いましょう」

(澤田英夫)

ラチッ語
概要

ラチッ語は、ミャンマー北部(カチン州、シャン州北部)と中国雲南省(徳宏傣族景頗族自治州)に居住するカチン人の構成民族の一つラチッ人が話す言語です。中国では勒期(ルーチー)語と呼ばれます。ラチッ語の話者人口は合計で約3万人と言われていますが、正確なデータはありません。ラチッ語はシナ・チベット語族チベット・ビルマ語派に属し、ロンウォー語やツァイワ語と極めて近い関係にあります。内部に方言差がみられますが、ここではカチン州で標準的とみなされるチャンモーコウン方言を例にとって解説します。

音と文字

ラチッ語には声調の区別があり、音の高低が意味の区別において重要な役割を果たします。

現在使用されている正書法はローマ字によるもので、1970年代に定められました。ロンウォー語正書法と共通する部分が多いです。音節末の記号で声調と声門閉鎖音の有無を表します。(以下、<>は正書法、//は音韻を表します。)

頭子音(子音連続を含む):

<b p ph d t th z zh x j jh c g k kh 無表記 v f s sh h m mh n nh ny nyh ng ngh r rh l lh y yh w>
/p p’ t t’ ts ts’ tsʰ tʃ’ tʃʰ k k’ ʔ v f s ʃ h m m’ n n’ ɲ ɲ’ ŋ ŋ’ r r’ l l’ j j’ (0)/
<by py phy gy ky khy my myh>
/pj p’j pʰj kj k’j kʰj mj m’j/

‘の付いた子音に後続する母音は、声帯の緊張を伴って発音されます(きしみ音)。

母音(+末子音):

< i e ei~eu a oo~o u ui ue >
/ i e ə a o u wi we /
< (ai) >
/ (aj) /
< am oem >
/ am om /
< ab oeb >
/ ap op /
< en ain oin >
/ en an on /
< id ed aid oid uid >
/ it et at ot wit /
< eing~eung ang oung ung uang >
/ əŋ waŋ /
< eig-eug (ag) au(g) oug ug >
/ ək (ak) auk ok uk /
< a,’ o,’ u,’ >
/ /

記号,’を併記したものについて、どの記号が用いられるかは声調によって決まります。次項参照。

声調(母音がoの場合を例に):

/ o om on op ot ok /
低降調 /F/ < oo oem oin oung oeb oid oug o, >
低平調 /L/ < oo: oem: oin: oung: oug: >
高平調 /H/ < oo” oem” oin” oung” oug” >
高降調 /HF/ < oo’ oem’ oin’ oung’ oeb’ oid’ oug’ o’ >

/uHF/と/uʔHF/の綴りはどちらも<u’>となり正書法上区別がつきません。例:<tu’> /t’uHF/「比べる」、<thu’> /tʰuʔHF/「出る」</thu’></tu’></u’>

弱音節:通常の音節より短く発音されます。声調記号なしに次の音節に続けて書かれます。

語形成

新しい語を作る主な方法には、複合、重複、接辞付加などがあります。(以下の表記は、正書法によります。)

複合: gyo,「鶏」shoo”「肉」 gyo, shoo“「鶏肉」
gyid「水」lung「熱い」 gyid lung「湯」
重複: loem「温かい」loem loem (za:)「温かく」
接辞付加: phyu:「白い」aphyu:「白いもの」
bi:「姉」bi: moo”「一番上の姉」
文法

語順は、基本的に、主語・目的語・述語の順です。

ngoo voem: zo”.
食べた
「私はご飯を食べた」

文中での主語と目的語以外の名詞句の役割は、基本的に、格助詞を用いて示されます。格助詞には、ri「~を」/「(時間)に」、moo「(場所)に、で」、khyoo:「(場所)へ」、mo”「~から」、khyoo”「(場所)を通って」、yo’「~と、(道具)で」などがあります。

yhoem: moo ngoo moid’ yo’ voem: zo”.
食べた
「家で私はスプーンでご飯を食べた」

否定辞 a-「~ない」は動詞の前に現れます。

nyang: myeing lhid” asi’
ビルマ 文字 ない.知る
「彼はビルマ文字を知らない」
語彙
人称 ngoo「私」、nang「あなた」、nyang:「彼・彼女」、ngoonu”「私たち」、nyhang” nu”「私たち(聞き手を含む)」 nanu”「あなたたち」、nya: nu”「彼ら」
指示 he: zi「これ」、hau: zi「それ」、thu: zi「あれ」(水平方向)、fu: zi「あれ」(上方)、mho: zi「あれ」(下方)、hid: / he: jo, yoo「ここ」、hug: / hau: jo, yoo「そこ」、thu: / thu: jo, yoo「あそこ」(水平方向)、fu:「あそこ」(上方)、mhoo:「あそこ」(下方)
疑問 ce:「何」、hang” / khayug「誰」、kha: / kha jo, yoo「どこ」、khanham「いつ」、khamyhoo’「どれくらい」、khasu”「どのように」
数詞 da「1」、eig’「2」、soem”「3」、myid:「4」、wu: /mL/「5」、khyug’「6」、nyhed’「7」、shed’「8」、goug:「9」、daxi:「10」、eig’ xi:「20」、dashoo:「100」
親族 amyhi’ / ayhid’「母」、(a)phoo’「父」、amang:「兄」、abi:「姉」、nhung”「弟、妹」、zoo:「子供」、aphoug”「祖父」、 aphyid”「祖母」、myid: zoo:「孫」、lang / yhoem: seing: phoo’「夫」、myi: / yhoem: seing: myhi’「妻」
身体 u”(loem:)「頭」、myo,「目」、noo「耳」、nhoo:「鼻」、nhoid’「口」、nhoid’ kug’「唇」、bu loid’「頬」、 myo, nhoo:「顔」、leing zeing:「首」、gung「体」、voem:(doug:)「腹」、lo,「手」、khyid:「足」、moug”「体毛」、xam: 「髪の毛」、myo, byid「涙」、suid”「血」、shoo”youg:「骨」、shoo”「肉」、seing”「肝」、nheig’loem:「心臓、心」
動植物 ngho’「鳥」、vo,「豚」、nu: jung「牛」、wu: /mL/「魚」、lakhuid”「犬」、lanyhoug:「猫」、myang:「馬」、 loo:「虎」、voem「熊」、gyu,no,「ネズミ」、kano,「カラス」、kyang「蚊」、yang khung”「ハエ」、poo”「蛙」、shoocid’「鹿」、seig’ gam「木」、myo, gam「草」、bain:「花」、voo:「竹」、(a)shi”「果物」
色彩 phyu:「白い」、no,「黒い」、ne「赤い」、nyoug「緑の」、shui:「黄色い」
あいさつ

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などは基本的に用いられません。代わりに「元気ですか」「ご飯食べましたか」「どこへ行くんですか」などが用いられます。

yang” nyid la,「元気ですか」
voem: zoo: bye: la,「ご飯を食べましたか」
azoo: shi”「まだ食べていません」
kha:khyoo: yhi: wa「どこに行くの」
je ju gyi: bye: / gaja bye:「ありがとう」
khyam” sa: byid: we’/la,/la’「ごめんなさい」
doem shoug’ goo” shang「また会いましょう」

(澤田英夫)